オリジナル性の高い注文住宅のススメ
一生のうちにかなえたい夢のひとつとして、住宅の取得がありますが、余裕のある資金計画を立てられるのであれば、注文住宅を選択肢のひとつに入れておきたいものです。というのは、資金的に手を出しやすい建売住宅は、設計にかける予算を削減することにより、開発地域一帯の複数物件の設計図に差異がなかったり、状況によってはほぼ同じ図面だったりと言うこともあります。また、住宅内の設備備品部材も同じものを複数発注することにより販売コストを下げているということもあります。一方、注文住宅を検討する際は、設計の段階から参画することにより、自分好みの部材や設備を選んだり、間取りに関して希望や意見を具申したり、基礎工事や耐震性についても頑強な構造へのグレードアップなど、オリジナリティに富んだこだわりを追及できる楽しさがあります。
また、こだわったからこそ、長い期間に亘って建物に対して愛着が生まれ、より大事に住むという心も芽生えます。建物には耐用年数という、おおよその居住可能な期間の目安がありますが、これは使い方、住み方によって大きく変わってきます。木造の構造でも、10年もたなかったという例もあれば、注文住宅で60年、70年、それ以上もった事例もたくさんあります。10年ももたず建て替えを繰り返し、結局とんでもない金額になった事例も少なからずあるのです。
一生に一度の買い物である住宅であるからこそ、十分に考えながら取得を計画したいものです。