注文住宅の購入に必要な諸費用とは何か

注文住宅は、施主の要望に合わせて設計される住宅です。完成した状態で販売されているわけではないので、いろいろな費用が計上されます。住宅の建築そのものにかかる費用をのぞくと、諸費用にどのようなものがあるのでしょうか。注文住宅の諸費用として高額になりがちなのは、土地の購入に関連するお金です。

注文住宅は建築する場所も施主が決定できるので、新たに不動産を購入したり親族から相続したりして入手するのが一般的です。新たに土地を購入すると、不動産取得税がかかります。また、地盤が住宅建築に適しているか調査する場合があり、調査結果によっては地盤改良工事が必要になるかもしれません。敷地内に上下水道が通っていないときは、その工事も必要です。

諸費用としてよく知られているのは、建築開始前と建築途中の儀式にかかる費用です。必須の行為ではありませんが、地鎮祭を行って工事の安全などを祈る儀式があり、神職に対する謝礼などを用意します。また、住宅の骨格が完成した段階で上棟式を行う事例があります。工事関係者に対して謝礼や軽食などを用意するのが通例です。

最終的に、新居への引っ越しの費用も想定する必要があります。建築スケジュールをよく検討して、引っ越し前の住居からスムーズに転居できるようにしましょう。新居での生活に合わせて家具を新たに購入したいときは、その費用や搬入スケジュールも入念に計画します。注文住宅の購入にはいろいろな費用がかかりますが、事前の計画によって突発的な支出は避けられます。