注文住宅には、広いリビングを設けたい
注文住宅は、建てる側が色々な考えをたくさん出して、それを図面という形で建築士が具体化して実現します。間取りは重要になってきますが、特にリビングは生活の拠点として大変重要な場所です。一日のほとんどの時間を過ごすメインの部屋ですから、それなりに色々なこだわりを持って設計してもらうことが大切です。特に広さについては、十畳以上はとりたいところです。
台所と合わせた形でもいいですから、ここをなるべく広くとらなければ注文住宅を建てる意味がないと言っても過言ではありません。そして、流行っているのは一角に床の間を設けることです。現代は洋風の家が主で、リビングの床はフローリングですが、日本人として畳の感覚もほしいものです。一角に床の間があれば、ゆったりと横になることもでき、テレビなどを観たり昼寝をしたり等に活用することができます。
畳は従来のものですと擦り切れたり汚れがとれなかったりするので、床用のウエットシートで拭いて掃除ができる畳がよいです。高さを十六センチほど床より高くすると腰掛けるのには丁度よいです。高齢になったときに、この段差は危険だったり辛くなったりしてくるでしょう。その時期になったら低くする方が多いようで、改築の折に検討すべきです。
注文住宅のリビングはいわば生活の拠点ですから、できる限り広さを保ち家族の団らんが実現する仕様にすることが望まれます。業者や大工さんにアドバイスをもらうのではなく、建設者サイドが考えを持って計画すべき個所です。